[前置き]
そこらの店で食べるよりも確実にうまいと断言できる。
以前にどこかで書いたものより、かなり進化している。
油を使わないので胃もたれしない。
伝統的な製法はあえて無視し、味と作りやすさにこだわる。
家庭で作るので、手間は惜しむが時間は惜しまない。
入手しやすい食材を使用する。
大阪のではない。
広島風と言うと怒られます。「風」じゃないけんね。
とは言うものの、鉄板から直にコテで食うのが正式とか言われてるので、この作り方や食べ方は邪道であるが、鉄板から食べるのは猫舌の私には正直辛いものがある。
[材料(2人前)]
キャベツ 1/2
もやし 1袋(ブラックマッペがおすすめ)
たまご 2~4個
薄切り豚肉 適量(豚こま・しゃぶしゃぶ用・豚バラ…なんでも良いが、カリカリした食感が好きなので豚バラを使うのがおすすめ)
小麦粉(薄力粉) おたま山盛り2杯
焼きそば 1玉(うどんでも良い)
削り節 適量
削り粉 適量(無ければ削り節でも良い)
花鰹 適量(見た目重視派ならこれ)
揚げ玉 適量
乾燥小エビ 適量
乾燥イカ 適量(生のイカやシーフードミックスにすると豪華!)
青のり 適量
お好み焼き用ソース 適量(オタフクのお好み焼き用を推奨するが、好みの味で選んでもらって構わない)
塩 少々
胡椒 少々
マヨネーズ 適量(マヨネーズの使用は、本来は邪道とされるが、好きならかけていいんじゃないの?…私はかける派)
青ネギ 適量(山ほど乗せる店があるが、私はネギが嫌いなのでまったく使わない)
紅しょうが 適量(好きな人も居るが、何が美味いのかわからないのでまったく使わない。牛丼に紅しょうがを山盛り乗せちゃうような人にはおすすめ)
山芋 なにそれ?おいしいの?
牛乳 入れない
サラダ油 使わない
オロナイン軟膏 適量(火傷にはコレでしょ)
[使用する器具]
マーブルコートのフライパン ×2(テフロン加工でも良いが、古いものは焦げ付くようになるのでおすすめしない)
丸いお皿 ×2(フライパンにちょうどはまるサイズが良い。小さいものは不可)
フライ返し
おたま
ボウル ×2
水切り用のザル
菜箸
お椀
[下準備]
1.
ボウルに小麦粉を入れ、泡立てないように水で溶く。
この際、水を少量ずつ加えると泡が立ちにくい。
水を入れる→菜箸で均一になるまで混ぜる…これを何度か繰り返す。
ダマが完全に無くなり、さらさらの状態になったらラップをして常温で6時間以上寝かせる。
(季節や室温によって寝かせる時間を調節する…夏は短め、冬は一晩くらい)
2.
もやしを水で洗い、ザルにあげる。
ザルのまま冷蔵庫に入れ、水を切る。
サラダスピナーを使うと時間を短縮できる。
3.
キャベツを千切りにする。
1人分はキャベツ1/4なので、1人分ずつ切ると、後で焼く際に手間取らない。
(目分量でキャベツの千切りを半分ずつに分けるのって、意外と難しい)
※キャベツ洗わないのかよ!…洗わないです。はい。水を切るのが面倒なんです。それに、水に晒すと栄養分が流れ出ちゃってもったいないお化けが出る。
4.
お好み焼きを箸で食べる場合は、豚肉を一口大に切る。
ナイフとフォークを使って食べる場合は大きいままでも構わない。←これ、おすすめ
皿で食べる時にコテ(ヘラ?テコ?)は使わない。
5.
お椀に揚げ玉・削り粉・乾燥小エビ・乾燥イカを入れ、均一になるように混ぜる。
6.
焼きそば袋から出して、十字に切り、4等分する。(麺を切っておくと、後で調理しやすく食べやすい)
熱したフライパンに焼きそばを全量入れ、お猪口一杯分の水でほぐしながら炒める。
麺がほぐれたらお好みソースをかけて下味を付ける。(ソースは少なめにする)
全体にソースが絡んだら、皿に取り出す。
7.
生のイカやシーフードミックスを使用する場合は、下茹でをする。
凍ったままのを入れると汁が出てベチャベチャするし、美味しくない。
下茹でした材料を、塩・胡椒で味付けしながら軽く炒める。
8.
1.で寝かせた小麦粉の上澄みの水を全部捨て、おたまで泡立たないように撹拌する。
熱したフライパンに小麦粉をおたま1杯分流し入れて広げる。
おたまの底でぐるぐるやるより、フライパンを持ち上げて、傾けて回すほうが楽に広がる。
気泡ができた場合、上から小麦粉を1滴垂らすとうまく消える。
薄く、広くが基本。
(最後に余った小麦粉は捨てないで、砂糖と牛乳少々を加えて薄焼きにすれば、クレープの皮みたいな物ができるので、バナナ・ヨーグルト・ジャム等を包んで子供に食わすなり、自分で食べるなりする。)
小麦粉の表面が乾いてきたら、5.で混ぜたものを満遍なくふりかける。
キャベツ1/4玉分の千切りを乗せ、平らにする。
もやし半袋分を乗せ、形を整える。
皮がちょっと焦げるくらいまで焼く。(真っ黒焦げにしてはいけない)
焦げが体に悪いとか癌になるとか言う人は食べないでください。ちょっと焦げたくらいが美味いんです。
9.
8.と並行して、フライパンで豚肉を焼く。
塩・胡椒で味付けする。(オールスパイスやナツメグ、バジル等を加えても美味しい)
火が通って、赤い部分が無くなったら、フライパン全体に広げて、7.がある場合はそれも加える。
6.の半量を豚肉の上に広げる。
たまごを1~2個、なるべく低い位置からそっと割り入れる。
黄身を潰したり、混ぜたりしない。
10.
9.の上で8.のフライパンをえいやっとひっくり返し、8.の中身が上下が逆さまになるように9.の上にぶち込む。ワイルドだろう?
皮の外にはみ出た具材をきれいに整える。
全体の厚みが半分以下になるまで、たまに上から押さえたりしながら焼く。
焼きそばがちょっと焦げて、豚肉がそれ自身の脂でカリカリの揚げ焼き状態になれば頃合い。
10.
9.の上に皿を乗せ、手で押さえつつフライパンをひっくり返す。
この時、皿が小さすぎると、麺やもやし等の具材が腕に落ちてくるが、我慢して皿とフライパンを置く。
すぐさま腕から食材を払いのけ、流水で冷やし、患部にオロナインを塗る。
11.
同様にもう一枚焼く。
12.
お好み焼きにソースを塗る。
青のり、花鰹等をお好みでふりかける。
13.
半分食べる。
14.
後片付けをする。
15.
翌日、昨晩の残り半分を食べる。
[あとがき]
このレシピのキモは油を使わないことです。
お好み焼きがクドく、変な臭いがするのは油が原因です。
油を使わない某お好み焼き店では、鉄板から剥がすのに鉄製のごついスクレーパーを使っています。
しかし、家庭でやるには無理があるので、そもそもこびりつかないマーブルコートのフライパンを使用しています。
揚げ玉の位置は、キャベツともやしの間に入れたり、もやしと豚肉の間に入れたりする場合もありますが、手間を考えると、このレシピのようにするのが楽ちんです。
イカの姿フライを揚げ玉の代わりに使う場合もありますが、砕くのが面倒なのと、食材の旨味がぼやけてしまうので、私は入れません。濃い味が好きな人はどうぞ。
たまごの使い方が、普通とは少し違っています。多くの場合、たまごを鉄板の上で潰し、円盤状に伸ばしてその上に焼きそばを乗せますが、それではカリカリの豚肉が味わえません。
野菜を乗せた後に、小麦粉を上からかける事もよく見かけますが、それをするくらいなら最初から大阪のを食えば良いんじゃなかろうか。
作り方や食べ方は人それぞれなので異論は認める。